在宅避難という言葉を聞いたことはあっても、
実際にどう過ごすのかイメージできていますか?

災害時、自宅で過ごすことができれば安心ですが、
ライフラインが止まると普段通りの生活はできません。

だからこそ大切なのが、
事前に試しておく「在宅避難訓練」です。

この記事では、
自宅で行う在宅避難訓練のやり方と、
実際にやってみて分かったことを紹介します。

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商品・サービスは実際に調べた情報や体験をもとに紹介しています。


在宅避難訓練とは?

在宅避難訓練とは、
災害時を想定して「自宅で生活する練習」をすることです。

自宅で生活を続けながら避難する「在宅避難」については、
こちらの記事で詳しく解説しています。

在宅避難とは?避難所との違いと選び方をわかりやすく解説在宅避難とは何かを、避難所との違い・メリットデメリット・選び方の判断基準からわかりやすく解説。在宅避難ができる家の条件や、日頃から確認しておきたい防災ポイントも紹介します。...

電気・ガス・水道が使えない状況を想定し、
備蓄だけで一定時間過ごしてみます。

実際に体験することで、
災害時の生活をリアルにイメージできるのが特徴です。


在宅避難訓練で分かること

実際にやってみると、想像していた以上に
「普段との違い」を感じる場面が多くあります。

例えば、

・水の消費量の多さ
・食事の準備の大変さ
・トイレの不便さ
・情報収集の難しさ

など、頭で考えるだけでは分からない課題が見えてきます。


在宅避難訓練のやり方【5ステップ】

① ライフライン停止を想定する

まずは、停電や断水を想定して
「普段使っているものを使わない」状況をつくります。

完全に再現する必要はなく、
できる範囲で制限するだけでも十分な訓練になります。

具体的な例

電気

・電子レンジを使わない
・家電の使用を控える(コンセントを抜くのもおすすめ)

水道

・水道を極力使わない
(キッチン・洗面所・お風呂・トイレの水が出ないことを想定)

ガス

・ガスを使わない
(コンロ・給湯器を使わず、お湯も使えない前提)

レベル別のやり方(初心者/本気)

【初心者向け】まずはここから

「いきなり全部は不安…」という方は、
一部だけ制限するところから始めてみましょう。

例えば、

・電子レンジを使わない
・1食だけ備蓄で過ごしてみる
・水道を少し控えてみる

といった、できる範囲でOKです。

まずは「少し不便」を体験することで、
必要な備えに気づくことができます。

【本気でやる場合】実践に近い形で

より実践に近い形で試したい場合は、
ライフラインが止まった前提で1日過ごしてみます。

例えば、

・電気を使わない(コンセントを抜く)
・水道を使わない
・ガスを使わない
・備蓄だけで生活する

といった状態をつくります。

さらに、

・簡易トイレを実際に使ってみる
・カセットコンロで調理してみる

など、実際の行動まで試すのがポイントです。

大切なポイント

無理をする必要はありません。

体調や季節に合わせて、
安全に配慮しながら行うことが大切です。

こうした制限をかけることで、
「何がなくなると困るのか」が具体的に見えてきます。

停電時の過ごし方や備えについては、こちらの記事でもまとめています。

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② 備蓄だけで1日過ごしてみる

用意している備蓄(食料・水・簡易トイレ・生活用品など)だけで、
半日〜1日生活してみます。

ここで大切なのは、
「普段通りに生活しようとしないこと」です。

あえて不便な状態を体験することで、
本当に必要な備えが見えてきます。

在宅避難の備蓄については、こちらも参考にしてみてください。

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③ トイレ・水・食事を実際に試す

この3つは特に重要です。

・簡易トイレを使ってみる
・備蓄の水だけで過ごす
・カセットコンロで調理する

実際に体験してみることで、
想像だけでは分からない課題が見えてきます。


④ スマホ・情報収集の確認

災害時は、正しい情報を得ることがとても重要です。

そのため、この機会に情報収集の手段も確認しておきましょう。

例えば、

・モバイルバッテリーだけでスマホを使ってみる
(充電の減り方や、どのくらいの時間使えるかを確認)

・ラジオで情報収集をしてみる
(スマホが使えない場合の備えとして、電波が入るか・受信できる局を確認)

・家族との連絡手段(連絡方法や集合場所)

などをチェックしておくと安心です。


⑤ 気づいたことをメモする

「不便だったこと」「困ったこと」を
必ずメモしておきましょう。

後から見返すことで、
次の備えにつながります。


在宅避難訓練チェックリスト

・水は足りたか?
・食事は問題なく準備できたか?
・トイレは困らなかったか?
・スマホの充電は足りたか?
・寒さ・暑さ対策はできていたか?
・不便に感じたことは何か?


実際にやってみて分かったこと

水が足りなくなる

飲み水だけでなく、

・手を洗う
・食器を洗う
・トイレ

など、生活のあらゆる場面で水を使うため、
思っていたよりも早く減ってしまいます。

また、断水時の備えとして、
携帯浄水器を準備しておくと安心です。

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すぐに備えたい方は、
こちらもチェックしてみてください。

▶ 水の備蓄をチェックする


食事の準備が意外と大変

火や電気を使わずに食事を用意するのは、
想像以上に大変でした。

また、洗い物を減らす工夫も必要だと感じました。

ラップやポリ袋を使うことで、
食器を汚さずに済み、水の節約にもつながります。

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トイレ問題は深刻

実際に試してみて、
一番不安に感じたのがトイレでした。

回数も多く、我慢できないものなので、
事前にしっかり準備しておく必要があると感じました。

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すぐに準備しておきたい方はこちら。

▶ 簡易トイレをチェックする


在宅避難訓練で準備しておくもの

訓練をスムーズに行うために、
最低限これらを用意しておくと安心です。

・水(飲料・生活用)
・非常食
・簡易トイレ
・カセットコンロ
・モバイルバッテリー

すべてを完璧にそろえる必要はありませんが、
基本的な備えがあると、より実践に近い訓練ができます。


よくある失敗と対策

在宅避難訓練では、次のような失敗も起こりがちです。

普段通りに生活しようとしてしまう

→不便さを体験することが大切

記録を残さない

→気づきが次に活かせない

家族で共有しない

→いざというときに混乱しやすい

少し意識するだけで、訓練の質が大きく変わります。


まとめ|1回やるだけで防災の精度が上がる

在宅避難訓練は、
一度やってみるだけでも多くの気づきがあります。

実際に体験することで、
「足りない備え」や「改善点」が明確になります。

完璧にやろうとしなくても大丈夫です。

まずはできる範囲で、
一度試してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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