地震対策と聞くと、まず思い浮かぶのは非常食や水かもしれません。
でも実は、大きな地震で多いのが「家具の転倒によるけが」です。

とはいえ、家中すべての家具を一度に固定するのは大変。
時間もかかるし、何から手をつければいいのか分からない。

だからこそ大切なのは、優先順位を決めること

全部やらなくていい。
まずは、寝室から。

この記事では、

・本当に固定すべき場所
・固定グッズの選び方
・賃貸でもできる方法

を整理します。

完璧な対策より、今日できる一歩を。
いまの暮らしのまま、できることから始めていきましょう。

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家具固定はなぜ必要?転倒リスクを知る

地震が起きたとき、本当に怖いのは何でしょうか。

揺れそのものももちろん危険ですが、
室内で多いけがの原因のひとつが「家具の転倒」です。

・背の高い家具が倒れる
・棚の上のものが落ちる
・扉が開いて中身が飛び出す

そうした二次的な被害が、けがにつながります。

とくに注意したいのが、無防備な時間帯です。

夜、寝ている間に大きな揺れが起きたら。
暗闇の中でとっさに動くことは難しく、状況を把握するのも簡単ではありません。
倒れてきた家具が通路をふさぎ、逃げ道を失うこともあります。

とはいえ、
「全部の家具を今すぐ固定しなければ」と思うと、
気持ちが重くなりますよね。
現実的には、時間も手間もかかります。

だからこそ大切なのは、完璧を目指すことではなく、
危険の大きいところから減らしていくこと

家具固定は、やるか・やらないかの二択ではありません。
少しずつでも、確実にリスクを下げていく行動です。

まずは、「もし今ここで揺れたら?」と部屋を見渡してみる。
それが、最初の一歩になります。


家具固定の優先順位|まずは寝室から

家の中すべての家具を一度に固定する必要はありません。
優先順位を決めるだけで、ぐっと現実的になります。

①寝室

まず最優先にしたいのは、寝室です。

人が長時間いる場所であり、しかも無防備な状態で過ごす空間。
枕元の本棚やタンス、背の高い収納家具があれば、そこから考えます。
ベッドの近くに倒れてきそうな家具がないか、確認するだけでも違います。

②リビング

次に考えたいのが、リビング

家族が集まる場所であり、家具や家電が多い空間でもあります。
テレビ台や食器棚、本棚など、背の高いものがあれば優先的に対策を。

③冷蔵庫

そして、冷蔵庫

重量があるため倒れにくいと思われがちですが、
強い揺れでは移動や転倒の可能性があります。
キッチンはガラスや刃物もあるため、被害が広がりやすい場所です。

④本棚や背の高い収納家具

最後に、本棚や背の高い収納家具

本や物が落ちるだけでも危険ですが、家具そのものが倒れると大きな障害物になります。

まずはこの4か所だけでいい。

全部やらなくていいと分かると、気持ちが少し軽くなります。
大切なのは、ゼロだったのを1にすることです。

寝室の安全を整えたら、次は“暗闇対策”も。
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家具固定の方法|L字金具・突っ張り棒・耐震ジェル

家具固定と聞くと、専門的で難しそうに感じるかもしれません。
でも実際は、用途に合わせて選べば簡単です。

代表的な方法を整理してみましょう。

L字金具(しっかり固定したい場合)

壁と家具をビスで固定する方法です。
安定感が高く、もっとも確実性のある対策のひとつです。

寝室の大型家具など、
「ここだけは守りたい」という場所に向いています。

壁に穴を開ける必要があるため、設置場所や建物の構造は事前に確認しましょう。

突っ張り棒タイプ

天井と家具の間に設置して、転倒を防ぐタイプです。

工具が不要なものも多く、比較的取り入れやすい方法です。
穴を開けたくない場合にも選ばれています。

ただし、天井や家具の強度、サイズが合っているかの確認は大切です。
正しく設置してこそ、効果を発揮します。

▶︎ 転倒防止ポールを見る

耐震マット・ジェル

テレビや電子レンジなど、比較的小さめの家電の下に敷いて使います。

揺れによる滑りや移動を抑える補助的な対策です。
設置も簡単で、取り入れやすい方法のひとつです。

ただし、「これだけで絶対に倒れない」というものではありません。
家具の大きさや重さに合わせて、他の固定方法と組み合わせて使うことが大切です。

▶︎ 耐震ジェルをチェックする

ガラス飛散防止フィルム

窓や食器棚のガラスに貼ることで、割れたときの飛散を防ぎます。
直接の転倒防止ではありませんが、けがのリスクを減らす意味で有効です。

地震後は、すぐに十分な物資や道具が手に入るとは限りません。
暗い中、素手に近い状態で割れたガラスを片付けるのはとても危険です。

飛散を防いでおくだけでも、けがのリスクや片付けの負担は大きく変わります。

備えは、揺れの瞬間だけでなく、その後の生活を守ることにもつながります。

すべてを一度に導入する必要はありません。

「寝室の背の高い家具に突っ張り棒」
「テレビに耐震ジェル」

このように、場所ごとにひとつずつ選べば十分です。

家具固定は、特別な工事ではありません。
今日できる範囲で、ひとつ取り入れてみる。

その積み重ねが、確実に安心につながります。

賃貸でもできる家具固定のやり方

「壁に穴を開けられないから、うちは無理かも」

そう感じて、家具固定を後回しにしていませんか。

たしかに、
L字金具のようにビスでしっかり固定する方法は、
賃貸ではハードルが高い場合があります。
ですが、方法はそれだけではありません。

たとえば、突っ張りタイプの固定具
天井と家具の間に設置することで、転倒を防ぐ仕組みです。
工具が不要なものも多く、原状回復の面でも取り入れやすい方法です。

また、粘着タイプの固定器具耐震ジェルもあります。
壁や床に大きな傷をつけずに設置できるタイプもあり、
小型家具や家電の固定に向いています。

さらに、配置を見直すことも立派な対策です。

今日できる家具配置の見直し

・ベッドの真横に背の高い家具を置かない
・出入口をふさぐ位置に家具を置かない
・重いものは下段に収納する

こうした工夫だけでも、リスクは確実に下がります。

「できない」ではなく、
「できる方法を選ぶ」。

賃貸でも、今の暮らしのままで始められることはあります。


わが家がまず取り組んだこと

わが家も、最初からすべてを固定したわけではありません。

最初に見直したのは、寝室でした。

ベッドの近くにあった背の高い収納棚。
「もし夜中に揺れたら」と考え、まずはそこから固定しました。

次に取り組んだのは、リビングの本棚。
家族が長く過ごす場所だからこそ、優先度は高いと感じました。

冷蔵庫には転倒防止の固定具を。
テレビや電子レンジには耐震ジェルを。

少しずつです。

一日ですべて終わらせる必要はありません。
一か所ずつでも、確実に安心は積み重なっていきます。

大切なのは、「やった」という事実。
それが、次の行動につながります。

家具の転倒対策とあわせて、持ち出しの準備も整えておくと安心です。
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まとめ|まず守りたい4つの場所

家具固定は、命を守るための対策です。

でも、完璧でなくてもいい。

家中すべてを一度に固定できなくても、
まずは寝室から始めるだけで意味があります。

まず守りたい4つの場所

・寝室
・リビング
・冷蔵庫
・本棚

今日、部屋を見渡してみる。
倒れてきそうな家具を確認する。
ひとつだけ固定してみる。

それだけで、リスクは確実に減ります。

防災は、「いつかやる」ではなく、
「少しだけ今やる」ことの積み重ね。

完璧より、一歩。

その一歩が、いざというときの安心につながります。

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