避難バッグの中身|“軽く・速く”持ち出せる現実的な備え
避難バッグは「全部そろえておけば安心」だと思っていませんか。
だけど実際は、
重すぎて持てないバッグは意味がありません。
災害時は、迷っている時間も、何度も荷物を取りに戻る余裕もないかもしれません。
必要なのは、“完璧なセット”ではなく、
軽く・速く・確実に持ち出せるバッグです。
一般的には「3日分」と言われますが、
本当に大切なのは、持てる量に調整すること。
救援物資が届くまでの間をつなぐための備え。
そして、慣れない避難所で最低限の生活を保つための備え。
この記事では、
“全部入り”を目指さない、
現実的な避難バッグの中身を整理します。
あなた自身と、家族にとっての「ちょうどいい線引き」を一緒に考えていきましょう。
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商品・サービスは実際に調べた情報や体験をもとに紹介しています。
避難バッグは「持てる重さ」が正解
避難バッグというと、「あれも必要」「これも入れておこう」と足し算になりがちです。
だけど実際の避難では、重すぎるバッグは持てません。
目安は、体重の10〜15%程度。
多くの大人であれば、約5〜7kgがひとつの基準になります。
もちろん体力や年齢によって差はありますが、
「長時間背負って移動できるか」を基準に考えることが大切です。
我が家の避難バックは約4kgでした!

災害時は、エレベーターが止まり、階段を使う可能性もあります。
道路が荒れているかもしれません。雨が降ることもあります。
そんな状況での重いバッグは、体力を奪い、判断力を鈍らせます。
避難バッグは“全部入り”の完璧を目指すものではありません。
救援物資が届くまでの時間をつなぐための備えです。
それが、現実的で続けられる備えになります。
優先順位はこの5つ
では、何から入れるべきなのでしょうか。
私は、避難バッグの優先順位を次の5つに整理しています。
- 水・食料
- トイレ
- 明かり・情報
- 体温調整
- 衛生
まず命をつなぐ水と食料。
次に切実になるのがトイレの問題です。避難所に十分な設備があるとは限りません。行列や不足も想定しておく必要があります。
その次に、夜を越えるための明かりや、状況を知るための情報源。
そして寒さや暑さから体を守るもの。
最後に、体調を崩さないための衛生用品です。
この順番で考えると、必要なものが整理しやすくなります。
「とりあえず不安だから入れる」という詰め方ではなく、
生きるために必要な順番で選ぶことが大切です。
▶ 外出先で被災した場合の備えについては、防災ポーチの記事で詳しくまとめています。
水と食料は“持てる量”に調整する
避難バッグは「3日分」とよく言われます。
確かに、72時間はひとつの目安ですが、
ペットボトルの水をそのまま3日分入れれば、それだけでかなりの重さになります。
大切なのは、「理想量」ではなく「持てる量」に調整することです。
私は今年、水の本数を見直して
500mlの水を3本に減らしました。
水は主に、α化米を食べるときや歯磨き用として考えています。
すべてを飲料に回すのではなく、用途を想定して分けています。
行動食は、カロリーメイトやえいようかん、尾西のα化米を入れています。
「足りるか不安」よりも、背負って移動できるかどうか。
そこを基準に、水と食料は毎年見直しています。
・飲料水(500ml × 必要本数)
・α化米やレトルト食品
・栄養補助食品
・飴・チョコなど糖分補給用
私は、においが強くなく、水が少なくても食べやすいα化米を選んでいます。
▶︎ 私が入れているα化米はこちら
トイレと衛生用品は優先度が高い
避難所生活で、想像以上に大きな問題になるのがトイレです。
だからこそ、簡易トイレは優先度の高い備えです。
回数分すべてを持つのは難しくても、数回分あるだけで安心感が違います。
トイレットペーパーや水に流せるポケットティッシュも忘れずに入れておきたいもののひとつです。
・簡易トイレ(数回分)
・トイレットペーパーや水に流せるポケットティッシュ
簡易トイレは、避難バッグの中でも優先度が高い備えです。
すべてを用意するのが難しくても、まずは数回分からでも。
▶︎ コンパクトで持ち運びやすい簡易トイレ
水が自由に使えない状況では、ウェットティッシュも非常に重宝します。
私はノンアルコールのおしり拭きと、別途携帯用のアルコール消毒も用意しています。
歯ブラシも欠かせません。
歯磨きシートやマウスウォッシュで代用する方法もありますが、自分が使い慣れているものが安心です。
また、生理用品などの女性用品も個別に必要になります。
避難所で必ず手に入るとは限りません。
自分の体に関わるものは、遠慮せずに優先順位を上げて考えておきたいところです。
清潔を保つことは、単に気分の問題ではありません。
体調を崩さないための大切な備えです。
情報と明かりを確保する
災害時、状況が分からないことほど不安なものはありません。
停電や通信障害が起きれば、スマートフォンだけに頼るのは心もとない場合もあります。
私は避難バッグに携帯ラジオを入れています。
実際に地震を経験した方の話を聞くと、「百聞は一見に如かず」という言葉の重みを感じます。
映像や音声から得られる情報は、判断材料になります。
ライトも必須です。
避難バッグには、置き型ランタンにもなる懐中電灯を入れています。
夜間の移動だけでなく、避難所で自分のスペースを照らす際にも役立ちます。
我が家では、ラジオ兼ライト兼充電器になるタイプをベッドサイドに置いています。
就寝中に被災した場合でも、すぐ手に取れるようにしています。
避難バッグの中身と、家の中での配置を分けて考えることも大切です。
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体温を守るものは命を守る
避難所は、季節によっては非常に寒くなります。
特に床からの冷えは体力を奪います。体温の低下は、想像以上に消耗を早めます。
そのため、アルミシートや寝袋などの防寒用品を入れています。
コンパクトに畳めるタイプであれば、かさばりにくく便利です。
カイロを複数入れておくのも安心材料になります。
手を守るための軍手や耐切創性手袋も役立ちます。
寒さ対策だけでなく、片付けや移動時に手を傷つけないためにも必要です。
暑い季節であっても、夜間は冷え込むことがあります。
逆に夏場は熱中症への配慮も必要です。
季節によって内容を微調整することも、現実的な備えのひとつです。
体温を守ることは、命を守ることにつながります。
目立たない装備ですが、優先順位は決して低くありません。
多用途アイテムで軽量化する
避難バッグは、入れたいものをすべて入れていくと、あっという間に重くなります。
だからこそ意識したいのが「1つで複数の役割を持つもの」を選ぶことです。
例えば、ビニール袋。
ゴミ袋として使えるだけでなく、防水対策、濡れた衣類の収納、防寒対策として足元に巻くなど、用途はさまざまです。
ジップロックも便利です。
避難バッグの中身を分類できるだけでなく、防水性が高く、圧縮もできます。
細かいものをまとめておけば、バッグの中が散らかりません。
私は種類ごとに分けて入れ、「開ければすぐ分かる」状態にしています。

軍手や耐切創性手袋も、けが防止だけでなく、衛生対策としても使えます。
ライター(チャッカマン)は、暖をとる、簡単な調理をする、ほつれた紐を焼き止めするなど、状況次第で役立ちます。
持ち物を増やすのではなく、
役割を増やす。
この視点があると、バッグはぐっと軽くなります。
着替えは1日分でいい
着替えも、入れ始めるときりがありません。
ですが、私は下着と靴下を1日分だけ入れています。
避難生活が長引けば、いずれ自宅に戻れる可能性もありますし、支援物資が届くこともあります。
すべてをバッグに詰め込む必要はありません。
子どもの場合は、ワンサイズ大きめの服を入れている方もいます。
成長が早いため、定期的な入れ替えが必要です。
枚数を増やすよりも、「最低限を清潔に保つ」ことを意識する。
これが、持てる重さを維持するコツです。
家族構成で変わるもの
避難バッグに“正解の中身”はありません。
家族構成や健康状態によって、必要なものは大きく変わります。
小さな子どもがいる場合は、粉ミルクや哺乳瓶、おむつ、母子手帳、子ども用の食器、おやつやおもちゃなどが必要になるかもしれません。
バスタオルは防寒対策にもなります。
介護が必要な家族がいる場合は、介護用品や常備薬を優先的に入れる必要があります。
ヘルメット、酔い止め、ナイフやハサミ、生理用品、耳栓、スリッパなども、状況に応じて検討しましょう。
ただし、全部入れようとすると、確実に重くなります。
「何がなければ困るか」を基準に、自分なりの線引きをすることが大切です。
収納と置き場所の工夫
中身と同じくらい大切なのが、収納方法と置き場所です。
私はジップロックで分類し、一目で何が入っているか分かるようにしています。
探す時間を減らすことも、防災の一部です。
また、毎年この時期に中身をブラッシュアップしています。
家族構成や体力、季節によって、必要なものは少しずつ変わります。
避難バッグは玄関に置いています。
持ち出しやすい場所にあるかどうかで、行動の速さは変わります。

完璧な避難バッグはありません。
その時の自分に合った“持てる備え”を続けること。
それが、現実的で無理のない防災だと考えています。
▶ 自宅にとどまる備えについては、防災備蓄の記事で整理しています。
▶ 食料管理はローリングストックの記事も参考にしてください。
よくある質問
Q. 避難バッグは何日分必要ですか?
A. 一般的には1〜2日分が目安です。まずは最低限からそろえましょう。
Q. 重さはどれくらいが理想ですか?
A. 女性や高齢者の場合、5〜7kg程度が現実的と言われています。
Q. 子ども用も別に必要ですか?
A. 年齢に応じた飲食物やおむつなどは個別に準備しておくと安心です。
まとめ|完璧より「持てる備え」を
☑ 水は入っている
☑ 非常食は賞味期限を確認している
☑ 簡易トイレは数回分ある
☑ ラジオやライトは動作確認済み
☑ バッグの重さは自分で持てる範囲
避難バッグは、「全部入れる」ものではありません。
本当に大切なのは、軽く・速く・確実に持ち出せることです。
目安は体重の10〜15%。
多くの人にとっては5〜7kgほどが現実的な重さになります。
優先順位は、
- 水・食料
- トイレ
- 明かり・情報
- 体温調整
- 衛生
この順番で考えると、迷いが減ります。
そして忘れてはいけないのが、
家族構成や体調によって必要なものは違うということ。
子どもがいる家庭、介護が必要な家族がいる家庭、
女性特有の備えが必要な場合など、正解は一つではありません。
全部を詰め込もうとすると、重くなり、持てなくなります。
それでは意味がありません。
避難バッグは、救援物資が届くまでの時間をつなぐためのもの。
地震が落ち着けば、自宅に戻って補充できる可能性もあります。
だからこそ、
「これだけは持って逃げる」という自分なりの線引きをしておくこと。
そして毎年、季節ごとに、中身を見直すこと。
完璧を目指さなくて大丈夫です。
持てる量で、続けられる備えを。
それが、いざという時に本当に役立つ避難バッグだと私は考えています。

