停電時の明かりと電源対策|本当に必要な備えと選び方
突然、家の電気が消えたら——
まず何に困るでしょうか。
真っ暗で動けないこと。
スマホの電池が減っていくこと。
そして、情報が入らない不安。
停電は「電気が使えない」というだけでなく、
安心を一気に奪ってしまいます。
でも、すべてを完璧にそろえる必要はありません。
大切なのは、優先順位を決めて備えること。
この記事では、
・停電時にまず必要な「明かり」
・スマホを守るための「電源」
・ポータブル電源は本当に必要か?
を整理しながら、我が家の最低限セットもご紹介します。
完璧より、使える備えを。
停電の不安を少しでも減らすために、一緒に考えていきましょう。
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停電した夜に本当に困ること
突然、家の明かりがすべて消えたら——。
昼間ならまだしも、夜の停電は想像以上に不安を大きくします。
まず困るのは、視界がなくなることです。
慣れた家の中でも、暗闇では段差や家具の位置が分かりづらくなります。
小さな子どもや高齢の家族がいれば、転倒の危険もあります。
トイレに行くだけでも、手探りになります。
次に不安になるのが、スマートフォンの電池残量です。
最初は「まだ80%ある」と思っていても、情報収集や連絡で使っているうちに、あっという間に減っていきます。
充電ができない状況では、残量の数字がそのまま“安心の残り時間”のように感じられます。
そしてもうひとつは、情報が入らない心細さ。
テレビがつかず、Wi-Fiも止まり、何が起きているのか分からない。
周囲の様子も見えない。
音だけが静まり返った夜は、想像以上に不安です。
停電で本当に困るのは、「電気がないこと」そのものよりも、
見えないこと・つながれないこと・分からないことなのかもしれません。
だからこそ備えは、やみくもにそろえるのではなく、
この3つを埋める方向で考えるのが現実的です。
まず備えたいのは「明かり」
停電対策で最優先に考えたいのは、やはり明かりです。
懐中電灯は多くの家庭にあると思いますが、手で持ち続ける前提の道具です。
両手を使いたい場面——たとえば片付けや調理、子どもの世話——では少し不便です。
そこで安心感が変わるのが、部屋全体を照らせるランタンタイプのライトです。
天井に向けて置けば、やわらかく空間全体が明るくなります。
真っ暗な中で一点だけが光るのと、部屋に“明るさの層”ができるのとでは、心理的な安心感が大きく違います。
数については、最低でも1部屋に1つ。
家族が別々の部屋にいる可能性を考えると、2〜3個あるとより安心です。
明るさ(ルーメン)についても気になりますが、
生活用であれば「読書ができる程度の明るさ」が目安になります。
極端に強い光よりも、長時間使えることのほうが重要です。
まずは、
「暗闇をなくす」こと。
これだけで、停電時の不安は大きく軽減します。
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スマホを守るための電源対策
次に考えたいのは、電源の確保です。
現代の生活では、スマートフォンが情報・連絡・決済など、ほぼすべてを担っています。停電時の“命綱”と言っても大げさではありません。
では、どのくらい充電できれば安心なのでしょうか。
一般的なスマートフォンのバッテリー容量は3,000〜5,000mAhほど。
10,000mAhのモバイルバッテリーであれば、約2回前後のフル充電が目安になります(使用状況によって変わります)。
目安としては、
・1人あたり2回分
・家族分を合計
を考えておくと安心です。
ただし、ここで大切なのは「完璧に何日分」と決めることではありません。
停電は数時間で復旧することもあれば、数日かかる場合もあります。
まずは一晩を乗り切れる備えを意識するのが現実的です。
また、家族がいる場合は、
子ども用のタブレットや医療機器など、充電が必要な機器がないかも確認しておきたいところです。
電源対策は、「何を守りたいか」を決めることから始まります。
モバイルバッテリーの選び方
停電対策として現実的なのが、モバイルバッテリーの備えです。
選ぶときに見るポイントは、大きく3つあります。
① 容量(mAh)
容量が大きいほど充電回数は増えますが、その分重くなります。
防災専用として考えるなら、10,000〜20,000mAhあたりがバランスの良い目安です。
「大容量を1つ」よりも、
中容量を複数持つほうが、分散できて安心という考え方もあります。
② ポート数
家族がいる場合は、同時に充電できるポートが2口以上あると便利です。
順番待ちをしなくて済みます。
③ 日常使いできるか
防災用に買ってしまい込むのではなく、普段から使えるものを選ぶと、自然と充電状態を保てます。
旅行や外出時にも活用できるタイプは、無駄がありません。
重さ・サイズ・価格のバランスを見ながら、
「持てる備え」にすることが大切です。
完璧な装備よりも、
確実に使える装備を。
停電対策は、特別なことではなく、
日常の延長で考えるのが続けやすいと感じています。
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ポータブル電源は必要?
停電対策を調べていると、必ず目に入るのが「ポータブル電源」です。
大容量で、コンセントが使える。家電も動かせる——と聞くと、安心感があります。
たしかに、あれば心強い存在です。
たとえば、
・冷蔵庫を短時間動かしたい
・電気毛布や扇風機を使いたい
・医療機器の電源が必要
こういった家庭では、ポータブル電源があることで選択肢が広がります。
一方で、全ての家庭に必須かというと、そうとも限りません。
価格は数万円〜十数万円。
重さも10kg前後になることが多く、保管場所も必要です。
定期的な充電管理も欠かせません。
停電時に「最低限守りたいもの」が
・スマホ
・明かり
・ラジオ
であれば、モバイルバッテリーとライトの組み合わせで十分な場合もあります。
大切なのは、「あったほうが安心」なのか、「ないと困る」のかを分けて考えること。
不安から高額なものをそろえるのではなく、
暮らしに本当に必要かどうかを一度立ち止まって考える。
そのうえで余裕があれば検討する、という順番でも遅くありません。
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わが家の“最低限セット”
わが家で用意しているのは、こんな感じです。
ポイントは、「それぞれの役割を分けていること」です。
ランタンは部屋を照らすため。
ヘッドライトは移動用。
モバイルバッテリーはスマホ専用。
ラジオ兼ライトは情報確保と予備の明かりと充電。
1つに頼りきらないことで、もし故障しても代わりがききます。
また、置き場所を決めておくことも大切です。
・寝室
・リビング
・玄関付近
暗闇の中でライトを探すのは、意外と大変です。
我が家では、ライト本体やその置き場所に発光シール(蓄光シール)を貼っています。
電気が消えてもぼんやり光って、すぐに場所がわかるので安心です。
「いざというときに使える状態」までが備え。
買って終わりではなく、
どこにあるか分かること、充電されていること、家族が使い方を知っていること。
それだけで、停電時の安心感は大きく変わります。
迷ったらこの組み合わせ
それでも迷う場合は、暮らしのタイプ別に考えてみるのもひとつの方法です。
一人暮らしの場合
・LEDランタン1個
・10,000〜20,000mAhのモバイルバッテリー
・充電ケーブル
まずは「一晩安心して過ごせる」セットから。
子どもがいる家庭
・部屋用ランタン+持ち歩き用ヘッドライト
・モバイルバッテリーは複数
・ラジオ兼ライト兼充電器
暗闇への不安が強い場合は、明かりを少し多めに。
高齢者世帯
・操作が簡単なライト
・ボタンが大きいラジオ
・軽量なモバイルバッテリー
扱いやすさを優先します。
備えは「多いほど良い」ではなく、
「使える形であること」が大切です。
よくある質問
Q. 停電は何日分備えればいいですか?
A. 地域や状況によって異なりますが、まずは1〜2日を目安に考えるのが現実的です。一晩を安心して過ごせる備えから始めましょう。
Q. 電池式と充電式、どちらがいいですか?
A. どちらにもメリットがあります。充電式は日常使いしやすく、電池式は予備電池があれば長期間対応できます。併用できると安心です。
Q. モバイルバッテリーは普段使いしてもいいですか?
A. むしろ普段使いがおすすめです。定期的に使うことで、充電状態を保ちやすくなります。
まとめ|完璧より、使える備えを
停電対策と聞くと、大がかりな準備を想像してしまいます。
でも、最初に整えたいのは「明かり」と「スマホの電源」。
この2つがあるだけで、夜の不安は大きく減ります。
完璧な装備を目指さなくてもいい。
高価なものを無理にそろえなくてもいい。
停電はいつ起きるか分かりません。
だからこそ、今日できる範囲で。
使える備えを、少しずつ整えていきましょう。


